三日坊主の三年日記

人生を、おもしろく

目標と目的を間違えると、大学生活を棒に振るよ!

どうも、フリーターです。

僕は新卒として入社した会社を約半年で退職し、大学院を受験し、合格した。

今年の4月に入学するまでの間、アルバイトに勤しんでいる。

 

一浪した同級生は現在大学4年。

つまり、一浪して大学院に行く同級生とともに、僕は入学する。

 

一浪といえば、僕の今の状況は、「浪人」に少し似ている。

もちろん、既に進学が決定しており焦りや危機感がない点は大きく異なるが。

 

 

現役で大学に合格した僕が初めて経験する、浪人期間のような「狭間の時」。

このような時間には、必然的に人生について考える。

僕がもし大学受験に失敗し、浪人という選択をしていたら、どうだっただろう。

 

大学受験の際、大きく別れる道。「現役」と「浪人」。

 僕は前者だった。

なんとなく、子どもが好きだし、教育の勉強しようかな、くらいの軽い気持ちで大学を選んだ。

理由は薄っぺらかったが、大学生活を満喫したい一心で勉強に励んだ。

今振り返ると本当に浅はかだなあと情けなくなる。

が、乗り越えたのも事実なので不思議だ。当時の僕のどこにそんなパワーがあったのだろう。

 

 

「目的」と「目標」。

同じようで違う意味を持った二つの言葉がある。

僕はつい最近まで、この二つの言葉の違いについて深く考えたことはなかった。

しかしよくよく考えてみると、まったくもって違ううえに、この言葉たちに対して間違った認識を持っていると大変なことになる、というか現に僕の人生は大変なことになってきたのだと気づいた。

 

読んで字の如く、目的とは「的」であり、目標とは「標」である。

つまり、目指すべきゴールが「目的」であり、そこに辿り着くための道標が「目標」だ。

僕は今まで、この認識を誤って、というか意識せずに生きてきてしまった。

 

僕が最初にこの認識を間違えて失敗したのが、「大学受験」だ。

大学に入りたい一心で、ただひたすらに勉強した。

大学に入って何をしよう

大学でどんなことをして何を目指そう

そんなことはほぼほぼ考えもせず、大学に入ることが「目的」、つまりゴールとなっていた。

 

そして僕は、現役で合格した。目的を達成したのだ。

ゴールテープを切った僕は、燃え尽きた。

憧れだった大学に入学し、サークルに入り好きなバレーを続け、授業にはろくに行かなかった。今この瞬間が楽しければ最高と思っていた。

 

 

高校時代に、大学に入ることを「目的」とせず、その先どうしていくかを見据え、入学してからしっかりとした目的意識を持ちながら過ごせる人がどれくらいいるのだろう。

高校生にとっては、難しすぎることなのだろうか。

そんなこと考える必要性はそもそもないのだろうか。

 

 

僕は、その準備をじっくりとできるのが、浪人時代なのではないかと思った。

僕の周りにも、たくさんの浪人を経験した友人がいる。

なぜだが僕には、彼らはみな、現役の人よりも生き生きと大学生活を過ごしているように見えた。それは彼らが、浪人時代というこれからの人生に思いを馳せる時間に、幾度となく自分と向き合い戦ってきたからではないだろうか。

志望校に合格して、その後どうしていきたいか。つらく長い期間に、腹を据えて決意を固めてきたからではないだろうか。

 

もちろん、現役の人の中にも、そういった人はたくさんいる。

しかし浪人を経験した人たちには、確固たる強い意志があるように思えて仕方なかった。

そうしてこられなかった僕が、違う岐路を歩んできた人に抱いている偏見かもしれない。浪人経験者に怒られそうだ。

 

 

 

大学受験と同じく、この認識を誤って失敗したのは、「就職活動」。

本来であれば、自分が人生をかけて追い続けたい夢や、理想の自分が「目的」となり、就きたい仕事や入りたい会社の内定をゲットすることは、そのための「目標」であるべきだ。(と僕は思っている)

しかし僕はまたも本来の目的(夢や理想)を見失い、目先の「内定」というただの通過点をゴールにしてしまった。

その結果、自分を受け入れてくれた会社の内定を承諾し、入社してからやりたいことと全く違ったことに気づき、退職した。

 つまり、最初から目的が明確になっておらず、一番近くにあった道標をゴールと勘違いしたのだ。

 

 

退職して本当にやりたいこと、なりたい自分を見つめ直し、やっとそこに向かい始めている今だから思える。

思い出してみれば、大学に合格した時も、内定をもらった時も、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。他のことなど全てどうでもよくなって、友達と遊び呆けた。

しかし、退職して大学院に合格した時は、全く違う気持ちだった。

「やっとスタート地点に立てた。これから始まるんだ。」

自然とそう思えて、わくわくが止まらなかった。

 

きっと、そういうことなんだと思う。

 

 

今、人生の狭間の時間にいる僕だが、決して浪人生ではない。

浪人生は、合格でも不合格でも大学に入学すれば「学生」になる。

でも僕は、一度大学を卒業し、社会に出て、大学院に入学する。

肩書きとしては「学生」になるが、もう学生気分でいることはできない。

 

「学生に戻れていいなあ」

そう退職した会社の同期に言われた。

「そんなんじゃないよ」

笑ってすごしたが、内心はメラメラと燃えていた。

生半可な気持ちで入学した、5年前の自分とはもう違う。

夢を叶えるために、なりたい自分になるために、僕は大学院という標を辿ることを選んだ。ただそれだけだ。

 

 

「目標」と「目的」を間違え、僕は大学生活を棒に振った。

いや、かけがえのない仲間もでき、自分なりに全力で駆け抜けてきたから、全否定はしない。でも、後悔はしている。

 

 

これからはもう、同じ間違いはしない。

行動し、考え、その都度自分を見つめ直す。

正しく標を踏みながら、僕は僕の的へと向かっていく。