三日坊主の三年日記

人生を、おもしろく

二度目の就活振り返ろうや 〜三周年記念特集号〜

ご無沙汰です!

スウェーデン留学中のホームステイ日記からだいぶ経ってしまいました。コロナで緊急帰国してから、バタバタと就活と修論とバイトとバレーと時々遊びの日々を送っております。

 

今回こうして重い腰をあげ筆をとっているのは、何を隠そう、このブログ『三日坊主の三年日記』が、見事当初の目標であった三周年を迎えたからです!!(ぱちぱち)

 

初めての記事(恥ずかしすぎて現在は非公開)をアップしたのが2017年5月7日だったようで、いつまにか三年ちょいの月日がすぎていました。シンカリオンより早いね。

 

三年前は、僕にとって大きなターニングポイントでした。新卒で入社した会社を半年で退職し、大学院入試を受け、地元に帰ってフリーターをするという決断をした2017年の僕に、胸を張ってこう伝えたい。

グッジョブやで。ナイストライやで、自分。

ふさぎこんだりもしたけれど、私はげんきです。

そう言えるようになった自分が今ここにいることが、何よりも嬉しいです。

 

そもそも僕は飽き性で忘れっぽくて物事が続きにくく、同じブログを細々とはいえ三年も続けてきたこと自体わりと奇跡。ちょびっと誇らしく思っちゃう。

三日坊主だけど、あわよくば三年続けばいいな〜〜とふんわりとした願いを込めてブログタイトルをつけ(結構お気に入り)、本当に三年続いちゃったのでとてもびっくりです。

 

この三年を思い返すと、実に感慨深いぜ。唸ってしまうほどに。大切にしたいことの根底は昔と変わっていないけど、三年の間でそれがより広がり、鮮明になった感覚。
それもこれも、「文章を書く」という行為を通して自分を見つめ、思考を整理し、人に話すということをするようになったのがとても大きいです。

個人的に勝手に日々の備忘録として更新していただけですが、このブログを読んで連絡してくれた旧友がいたり、新しく生まれたつながりもあったり、就活にも役立ったりして、地道に続けてきて本当によかったなぁ。

 

ということで、今回は三年の節目として、先日終了した人生二回目の就職活動についてまとめてみたいと思います。三周年記念特集号です。あなたが求めていなくても、残しておきたいので記します。ブログとはそういうものなのです。

 

※大学4年時の就活については、ここでさらっと触れています。

pyonsu.hatenablog.com

本来であれば、自分が人生をかけて追い続けたい夢や、理想の自分が「目的」となり、就きたい仕事や入りたい会社の内定をゲットすることは、そのための「目標」であるべきだ。(と僕は思っている)

しかし僕はまたも本来の目的(夢や理想)を見失い、目先の「内定」というただの通過点をゴールにしてしまった。

その結果、自分を受け入れてくれた会社の内定を承諾し、入社してからやりたいことと全く違ったことに気づき、退職した。

つまり、最初から目的が明確になっておらず、一番近くにあった道標をゴールと勘違いしたのだ。

目標と目的を間違えると、大学生活を棒に振るよ! - 三日坊主の三年日記

 

まったくその通り。僕の二度目の就活は、すでにこのときから始まっていました。

つまり、「やりたいこと」「憧れの会社」を漠然と探すのではなく、「自分はどんな社会で生きたいか」を主軸に置き、それをもとに考え、行動した三年間でした。

もちろんその軸が当時は明確でないまま行動したこともありましたが、自分はこういう思いを持ってあのときあの行動を起こしたんだな、と振り返って思えるのは、一度目の就活の失敗があったからです。

この三年間の出来事ひとつひとつを結ぶと、一本の線となって今の自分につながっている感じ。

 

したがって今回の就活における最大の軸が、「自分が生きたい社会と、その組織が事業を通して実現したい社会が重なっていること」となるのは自然なことでした。

 

 

そうなると、かなり明確に「私たちはこんな社会を目指しています」と言っている組織に絞られます。

かつ、それを大々的に掲げているだけでなく、おこなっていることがしっかりとその実現に向かっているのかを見なければならない。

自分が日々の仕事を積み重ねることによって、着実に一歩一歩目指す方向に向かっている実感を持てるのか。このポイントをおさえるのに、結構苦労したなぁと思います。

 

タイミング的にコロナ禍での就活で、企業の採用スケジュールや採用人数が変更になったり対面での面接ができなかったりで多少の影響はありましたが、オンラインでの面接はスーツ着なくていい、交通費かからない、とむしろ超絶好都合だったし、この世界的危機に対する企業の動きを見ることができたのはとても貴重な機会でした。

 

 

就活全体をざっと時系列で記すとこんな感じ。

3月:留学中にオンラインで就活を始める。
4月:内定先に出会う。大手中堅ESラッシュ。
5〜6月:一次やら二次やらがちょこちょこ。
7月:一社内定をいただく。玩具会社最終落ちる。→軸をもう一度見直す。
8月:NPOにも視野を広げてみる。
9月:志望度の高かったNPOの最終落ちる。
10月:大納得の内定をいただき就活終了。

 


最終的には10月までかかってしまいましたが、大大大納得!!!と言える会社に内定をいただけたので、妥協せずに続けてきてよかった!の一言に尽きます。

 

面接を重ねていくうちに、自分がどう働きたいか、仕事を通して何を成し遂げたいかがより明確になり、さらにそれがきちんと伝わるところと伝わらないところがあることがわかるようになりました。それに伴い、

規模や業界に拘らずビジョンやミッションが合いそうなところを漠然と広く探す

→業界を「子ども・子育て・家族」関係に絞って探す

→組織形態に拘らずNPOも含めて探す

→中の人や代表とじっくり話せる規模の組織を探す

というように、組織の探し方も少しずつ変わっていきました。

 

 

ではここで、一度目の就活と二度目の就活を振り返って自分が「変わったな〜!」と思う点を三つあげたいと思います。

 

①就活の捉え方が変わった

一度目の就活は、「親や友人に認められたいから名の通った企業がいい」「内定をはやめに取って遊びたい」「福利厚生がちゃんとしてるところがいい」などといった、いわゆるミーハーな就活をしていました。

このやり方がだめだったのは、大手を中心に受けていたことそれ自体ではなく、そこに自分の信念がなかったことです。

そもそも就活のスタンスも、「就活の時期が来たからやるしかない」「卒業したら働かなければいけないからやるしかない」といった、べき論に縛られた後ろ向きな姿勢でした。

そりゃあそんなもん、自分に芯がないことが面接官に伝わるのなんて当然の話。

 

しかし今回は、「自分にとって”働く”とは何か」についてきちんと向き合い、今の時点での自分なりの答えを出した上で挑むことができたので、とても前向きな就活でした。

 

pyonsu.hatenablog.com

 

つまり、就職活動の意味が「生きていくために仕方なくやる仕事を後ろ向きに探す活動」ではなく、「自分が実現したいことに一緒に向かっていける仲間を探す前向きな活動」に変わったのです。

 

また、前回の就活では直前になって「自己分析やらなきゃ!」と焦ってやっていました。

しかし今回は、退職してからブログを頻繁に更新するようになったり、人とじっくり対話する機会が増えた(意識的に増やした)ので、思考をまとめる癖がある程度ついており、「就活で必要だから」と焦って自己分析をすることはありませんでした。

そのため日頃から考えてまとまっていたことを、相手にわかりやすく伝える練習をすることに専念できました。

 

このように、就活が単なる「仕事探し」ではなく「仲間探し」になったことによって、就活の取り組み方も変わったのです。

 

 

②面接官とのコミュニケーションが変わった

 

一度目の就活では、自分がやってきたことを必死に盛って話すことで、少しでもいい印象を持ってもらおう、他の学生と差別化しよう、とやっきになっていたように思います。なぜなら、面接を「ジャッジされるもの」と捉えていたからです。

ジャッジされることに対する怯えというか、こわさを感じていたためにがちがちに緊張し、自分を取り繕っていました。関係性は企業が上、自分が下で、必然的にそこでのコミュニケーションは一方通行になっていました。

 

しかし就活が「仲間探し」になったことによって、面接の場は「いずれ仲間になるかもしれない人と話せる貴重な機会」に変わりました。

面接を「お互いにジャッジするもの」と捉えられるようになったことによって、自然と双方向のコミュニケーションになり、価値観を擦り合せるように会話のキャッチボールができるようになりました。

 

また、企業と自分の立場を対等な関係性と捉え直したために、例えば全国転勤なんかも許せなくなりました(笑)

自分が住みたいところに住むなんて当たり前に保障されるべき権利なのに、強制的に住む場所を言い渡されるなんて頭おかしすぎわろたって感じにだんだんなっていきました。

配属先が地方になった友人をみてきて、まあ仕方ないよな〜と以前は思っていましたが、「冷静に考えてそれ自分むりだわ」とわがままに就活ができたのはとても楽だったなと思います。

 

 

③「お祈り」の捉え方が変わった

一度目の就活では、エントリーシートや面接で落とされるたびに自分の全てを否定されたような気持ちになり、自分は価値のない人間なんだ....自分なんかを雇ってくれるところなんてどこにもない.....といちいちめちゃくちゃ落ち込んでいました。ザ・典型的就活生。メンタル豆腐すぎ。日本の闇。

 

しかし今回は、面接を「お互いの相互理解の場」と捉えられるようになっていたので、お祈りされたとしても「ミスマッチだっただけ」「タイミングが合わなかっただけ」と割り切れるようになりました。

そのため、伝え方が悪かったから次はこうしよう、軸をもう一度見直してみよう、というように具体的な改善を積み重ねることができました。

 

そりゃいけると思ったとこに最終で落ちたときは多少落ち込んだりもしましたが、トータルで無闇やたらとへこみ倒さなかったのは、一回目と比べて精神的にかなり楽でした。就活において、これほんと大事。

 

 

 


最終的に大満足の就活となりましたが、とはいえ自分の経験や考えを人に話し理解・共感してもらうことは非常に難しく、苦手なことだなと改めて痛感しました。

また、タスク管理も相変わらず苦手でした。さらにさらに、第二新卒的なポジションだったので、職歴があるとそれだけでNGなところとちゃんと話を聞いてくれるところがあるというのもわかりました。難しいね!

 

 

というわけで、三周年記念に二度目の就活を振り返ってみました。遠回りだったけど自分には必要な三年間だったなと改めて感じると同時に、就活でズタボロになり命を絶つ人もいるこの国で、僕の一度目のような就活をする人が少しでも減るといいなと願っています。

 

今後とも、次の三年を見据えて細々と続けていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 

以上!