三日坊主の三年日記

人生を、おもしろく

〜田舎に泊まろう in Sweden〜 6日目

田舎に泊まろう in Sweden、6日目。今日もオフ!

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いつも通り楽しく朝ごはんを食べ、スノボの準備。

 

 

xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxnb                                                                                                 ンンっっっっっxZfdん   うびyびっっっh

 

おっとまたしてもStellaが乱入してきた!!!!

 

乾燥しすぎて唇が死んでいたのでリップクリームを塗っていたら、Stellaが興味を示し、渡してみると顔中に塗りたくり始めた。もう笑いが止まらん。

なんだろう、普段から別に心から笑っていないわけではないんだけど、子どもって本当に枠の範疇を余裕で飛び越えてくる奇想天外さと愛おしさを兼ね備えてるから、まじで腹の底から笑うことが多くなったよね。

 

 

Tobiasにスノボ道具一式を借り(まじありがたい)、近くのスキー場へ!

Tobiasが「こんな冬は今まで経験したことがない」と言うくらい、今年のスウェーデンはあったかくて雪が少ないみたい。

Borlängeは北海道より北に位置しているが、僕の滞在中気温がマイナスになったのは朝と夜の何回かだけ。

なんなら先週行ったサハラ砂漠の夜中の方がよっぽど寒かったわ!

 

スキー場も、一面真っ白!なわけではなく、緑が見えて土が混じって春の訪れかよって感じ。

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天気悪め

 

まあ、それでもスノボはスノボで楽しいものです。

Tobiasは一旦帰ったので、一人で音楽を爆音で流して歌いながら滑った。最高に気持ちいいんだなあこれが。

だけどもだけど、やっぱりスノボは誰かと行くに限るなあなんて思ったりもした。なんてったって、リフトに乗ってる時の寂しさがやばい。

 

寂しいなくそ〜〜〜〜〜〜と思いながら悠々と滑ってたら、コースを間違えてジャンプ台の方に入ってしまった。

僕は普通に滑れるが、ジャンプができるほどの玄人ではないので今まで恐くて挑戦できなかった。

しかし気付いた時にはもう、そんなつもりもなく、身体は宙に浮いていた。

2メートルくらいめちゃくちゃ綺麗に舞い上がった。

なるほどこれがオリンピック選手の見てる景色か、と思うと同時に、あ、終わった、と思った。

次の瞬間、思いっきりケツから着地し、僕の中の何かが音を立てた。そう、「バキッ」と。

 

その直後は何が起こったかわからなかったが、確実に、ケツが痛い。

そしてこんなときに真っ先に頭に浮かんだのが、「スウェーデンでケツ骨折とかめちゃおもろいネタ作ってしまったな、おれ」だったのがもうやばい。まずは自分の身体の心配をしてくれ。

 

わりかしてっぺんの方でやらかしてしまったので、ケツ爆弾を抱えながらなんとかふもとまで滑り、ハンバーガーを食べながらTobiasたちが来るのを待った。

骨折してないことを願うのみ。

 

 

 

その後家族みんなと合流し、そり遊び!

いつぶりの!そり!!

StellaがパパTobiasと滑ったのち、僕の方へ駆け寄ってきて、なんとついに!僕の!!名前を!!!呼んでくれた!!!!

今までpojke(スウェーデン語で男の子)としか呼んでくれなかったので、感動の瞬間だった。うまく発音できなくて「あやし」って言ってたけど、もう100億点満点あげちゃう。

 

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スキー場の隅っこにそりゾーンが。

 

 

しばらく滑ってから、みぞれが降ってきたのでGo home。

凍えきっていたので、地下にあるサウナにみんなで入ることに!

 

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水にアロマをいれて石にかけ、ゆったりした音楽の中で入るサウナ、神がかり的に最高だった。 

こんなに素晴らしいものが家にあるのに、なんとMikaelaは初めて使ったらしい。驚愕。

他の家庭も、サウナはあるが物置と化しているところが多いんだって。もったいなきこと山の如し。こんなん家にあったら毎日使うわ、、、。

 

 

夕食は、Tobiasが作ってくれた、サーモンのクリーム煮とマッシュポテト!ザ・スウェーデン料理!

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まじで、めちゃんこうまい

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夕食時はキャンドルを灯す。エロい。

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遠慮してちょっとだけ残すのもザ・スウェーデンらしい。日本人と同じ!

 

 

夕食中僕が写真を撮っていたら、Stellaがカメラに興味を示し、撮影会開始。

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躍動感◎

 

 

なお、ただ単にボタンを押すのにハマっていた模様。

他にもTobiasが写っている写真も何枚も撮れていたのだが、おちゃめすぎて本当に素敵。

子どもってこちらの願い通りに動いてくれないことが多いけど、Tobiasはそんな時にいつも遊び心を持ってStellaやLeoと接している。

それに二人は、かなり子どもたちを自由に育てているけれど、危ないことやだめなことはちゃんとNoと言うし、例えStellaが泣いたとしてもちゃんと納得するまで理由を伝え、話している。

これってすごく体力も気力も使うけれど、頭ごなしに叱ったりイライラした態度をぶつける親もいる中で、これができることって本当にすごいなあと思う。

 

 

 

 

寝る前にMikaelaがStellaに子守唄を歌っていて、何か日本語の歌を歌ってよと言われたのできらきらぼしを歌った。

Mikaelaが動画を撮り始め、僕は緊張して、「きらきら光る 夜空の星よ」から先がわからなくなってしまったが、止まるわけにもいかなかたので、全歌詞が「きらきら光る 夜空の星よ」になってしまった。光りすぎ。

スウェーデンで間違えて普及してしまったことを、日本人代表として作詞した人に謝りたい。ごめちょす。

 

 

今日も楽しい一日でした。おやすみ世界!

〜田舎に泊まろう in Sweden〜 5日目

田舎に泊まろう in Sweden 5日目!

なんとなんと、5日目にして7時に勝手に目が覚める体になってしまった。感動。

 

リビングに行くと、Tobiasのお父さんとご対面!

彼はアーティストで、この体験記にたびたび登場している、かわいい木の人間を作った張本人だ。

 

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玄関の前にあるのかわいすぎ

 

 

彼は、今僕がメインの仕事として取り掛かっている、地下室のリノベーションのお手伝いにきた。

(ちなみに僕が出会ったスウェーデン人はほとんどが英語ぺらぺらだが、上の世代の人たちはしゃべれない人も多く、彼もその一人だ。スウェーデンの英語教育が発展したからなのか、ネットで容易に英語に触れられるようになったからなのかはわからないが、大きな変化があったのは事実だろう)

 

ちなみにこの家はもともと彼のもので、Tobiasたちは実のお父さんから家を買ったのだとか。

買ったときはキッチンが別の場所にあったのだが、そこで料理をしているとその間にリビングにいる子どもたちが目に入らないため、もともと何もなかったところにシステムキッチンをリノベーションしたらしい。

 

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キッチン、まじでいい。ほんとに、想像以上にすごいこのキッチン。

 


スウェーデンでは、わりかしどこの家も強めの食洗機が備わってる。

僕もお金持ちになったら、強めのソファーと食洗機とコーヒーメーカーとホットサンドメーカーは絶対に手に入れるぞ、、! 

 

 

スウェーデンの人たちは、個人主義が強く根付いているためか、なんでも自分でやっちゃう人が本当に多い。

彼らも、このようなリノベーションやガーデニング、動物の世話なども自分たちでやっちゃっている。Mikaela曰くこれは父上譲りらしく、彼女の6人の兄弟もみんな同じ感じらしい。

僕のヨーテボリの友達のホストファザーも、自分で借りてきたショベルカーを動かして何もないところにウッドデッキを作ってそこにジャグジー設置しちゃってたし、ストックホルムの知り合いも森からりんごの木を持ってきてアパートの前に植えちゃってた。

 

自分の幸せを自分で作り出していくことが当たり前なんだなあと思う。 

自分が幸せを感じるものを、自分の手で周りに集めていく。この考え方は、僕も大事にしていきたいなあ。 

 

 

ッッッっっc©っ©っ©っっっc この5日間だけで、考えたこと・。。。。。。。。。。。。。v po。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(⬆︎リビングでこれを書いていたら突然Stellaが出現した痕跡)

 

 

この5日間だけで、感じたこと、考えたことが山ほどある。

そのせいでただの日記のボリュームがはんぱじゃないことになっているが、子どもを育てたい人は男女限らず、まじで一回スウェーデンの子持ち家庭にホームステイしたほうがいいと思う。

いかに自分たちがストレスフリーに子育てをするか、子育てを楽しむか、というところをすごく大切にしている。

まず、子どもがいると散らかるのは当たり前だから、無理に片付けない。おもちゃなんかそこら中に転がっている。

料理は凝ったものは全然作らない。簡単で、でも栄養がちゃんと取れるものばかり。

それに、片方に特有の役割があったりはしない。

もちろんおっぱいをあげることは母にしかできないけど、子どもの着替えも、お風呂も、歯磨きも、食事も、寝かしつけも、家事全般もお互いが協力してやっている。

 

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(⬆︎Stella再び出現) 

 

とにかく、ホームステイは素晴らしいということを言いたかった。

ちなみに子どもと暮らすと、すごい頻繁にちゃんと手を洗ってうがいするようになるので、めちゃ健康的。

 

 

今日はTobiasとTobiasパパがリノベをするため、僕はオフ。

ゆったり朝ごはんを食べ、子どもたちと最近できた大きめの公園へ遊びにきた。

ここがまた、素晴らしいのなんの!

 

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入り口!

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宇宙をテーマにした公園!

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数字も学べちゃう

 

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めちゃわくわくするやんけ

 

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砂場もいろいろ備えてておもろい

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伝わりにくいけど、自分でショベルを操作できる。クール

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障がいのある子も乗れるブランコ

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ついでに太陽系の惑星が学べちゃう

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トランポリン!色がかわいい

 

 

その隣には、もう少し大きめの子ども向けの公園も。

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何これかっけえ

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バスケ、フットサル、卓球などいろんなスポーツができちゃう

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外で筋トレできちゃう場所、スウェーデンに結構ある。よき。

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座って休んだりご飯を食べたりできる場所もたくさん

めちゃくちゃにエキサイティングな場所で、MikaelaとStellaを置いてるんるんで写真を撮りまわってしまった。こんなとこ小さい頃近くにあったら毎日通い詰めてるわ、、。

 

Mikaela曰く、ここの近くには移民が多く住むアパートメントが立ち並んでおり、その家族たちが気軽に遊べる場所、リフレッシュできる場所を確保するために行政が作ったらしい。

ロンドンの冒険遊び場を訪問したときも、ちょっと荒れているエリアに遊び場を作ったら子どもたちが安定したと言っていた。

僕が働いていた日本の冒険遊び場でも、外国人の家族が集まってたまにピクニックをしたりしていた。

これらの事例は、いかに人々の人生に遊びや余暇、リフレッシュが必要か、それができる場所を守ることが大事かを物語っている。

 

 

その後は、なんと部外者でも近くにあるförskola(就学前学校)の園庭の遊具で遊べるとのことだったので、行くことに。

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スウェーデンのブランコはいろんな形があって、飽きない

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園庭広すぎてびびる。もはやちょっとした林。

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子どもが隠れられる場所ってとても大事

 

Mikaela曰く、このあたりにはいろんなタイプの公園があって、同じようなところは一つもないんだって。

似通った遊具、多すぎる制限、苦情ばかりの近隣住民、といった子どもにとってよくないこと尽くしの日本の公園は、子どもの側に立って考え直す必要があるなあ。

 

 

 

帰ってからは、デリバリーピザを頼んでランチ!

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ケバブピザの上にポテト。鬼のカロリー爆弾。

 

 

午後は書けてなかったブログをばばーっと書き、やっと追いついた。よし。

 

晩ご飯は、甘いおかゆみたいな謎の物体。

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想像した味と違いすぎてびびる

みんなはこれにシナモンを死ぬほどかけ、砂糖と牛乳を混ぜて食べていた。アンビリーバボー。

トライしてみたが甘すぎて無理だったので、昨日の地獄炒飯の残りを仕方なく食べた。

 

 

夜は、Stellaお気に入りの歌番組が毎週土曜日にやっていて、テレビの前でみんなでダンス。

みんなが笑っているとStellaは笑い出すし、Stellaが笑うとみんなが笑い出す。なんちゅう平和な世界。

 

そしてついに、約束の瞬間が!

Leoのおむつを替える時が来た!!!!

 

初のおむつ交換にどきどきしつつも、オープンザワールドしてみると、そこには異世界が広がっていておったまげ。

Leoは足ばたばたするからぎゃーって感じだったけど、なんとか替え終わり、初めてだっこさせてもらえた!!

Leoの重さ、あたたかさ、握る力、動き、命、いろんなことがダイレクトに伝わり、感無量。まじ尊い。軽く聞こえるけど、本当に本当に、まじで尊い

赤ちゃんってほんとにたくさんの表情を持っていて、観察していて一ミリも飽きないなあ。感動しすぎて人知れず泣いてもうたわ。

 

 

今日もいろんな初めてが詰まった素敵な一日でした。

明日はもっっっと素敵な一日になるよね、Cola太郎!

 

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〜田舎に泊まろう in Sweden〜 4日目

今日も6時に起床。部屋でブログを書いていたら、窓からの景色がいつのまにやらこんなことに!

 

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思わず外に駆け出し、写真撮ってしもた。

 

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もっと上手く撮れるようになりたいなあ。

 

リビングには大きな窓がついてるので、朝ごはんを食べながらビューティフルサンライズを拝めちゃうんです。

かわいいインテリアもたくさん。

 

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スウェーデン名物、ダーラナホース!

 

 

今日は庭に生えてる木から取れたりんごで作ったMikaelaお手製りんごジャムとパンをいただいた。なにそれ最高すぎてまじで心臓しんどい、、、、 

もう、朝からハピネスが渋滞してるわ。

 

4日目にして、すでにこの健康的すぎる生活に慣れてしまった。

12時前に寝て、7時に起きる。

バランスの取れた食事を、誰かと笑いながら食べる。

SNSをみる時間をなくして、誰かと過ごす時間を大切にする。

これが、ボディー・メンタル双方に対してこんなにも健康的だとは思っていなかった。

生活リズムを改善するには、誰かと住むのめちゃ効果的なんやな。

あと何かしらの朝のルーティンを持つのもめっちゃ重要。いい学びや。

 

 

今日は午前中に仕事を終わらせ、 ランチにタコスを食べたお。

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タコスはスウェーデンの一般的な食事なのだ

 

金曜日はStellaのförskolaはおやすみ(Mikaelaは今職をもっていないため、共働きじゃない家庭は週4日なのだそう)なので、一緒にランチ。 

ちなみにStellaの食べる様子はこんな感じ。

 

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ランチ後の散歩の途中にStellaの食べ方について聞いてみると、Mikaelaの両親がすごく厳しかったから、自由にさせてあげたいっていう思いがあるんだって。

 

それと、最初はきちんと椅子に座ってお皿の上で食べるようにしつけようと試みたけど、それだとStellaが全然ご飯を食べてくれなかったから、今の自由なスタイルにしたら、時間はかかるけどもりもり食べるようになったらしい。

 

食べたい時に、食べたいように食べる。それが一番、子どもにとっても親にとってもストレスフリーで、楽しく食べれる方法だと気づいたのって、すごいよなあ。

 

生活や心にゆとりがないと、なかなか子どもの自由気ままさを寛容に受け止められないし、子どものしたいことを時間をかけて待ってあげられない。

ここでの生活には、その"ゆとり"がある。

 

でもそれは、この家族だけが作り上げたものではなく、広くて快適な家、豊かな自然、そばで助けてくれる親戚、柔軟な会社の仕組み、屈強な土台となっている教育や福祉といった社会のサポート、すべてが絡み合って成り立っているものなんだ。

 

 

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散歩中。赤い家が立ち並ぶのがスウェーデンの原風景。美。

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アルクリスマスツリー!でか!!

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近所で飼われているミニチュアホース。このサイズで大人なんだと!

 

 

 

散歩後は、Mikaelaのお兄さんの誕生日パーティーにお邪魔した。

 

誕生日は、親戚一同が集まってお祝いしたり、自分で会場を借りて友人を招待したりするのが一般的。

ヨーテボリの友達も、基本自分でフェイスブックにグループを作って、自分の誕生日パーティーを主催していた。

そこに無関係甚だしいぽっとでの東洋人が一人紛れ込むのは、明らかにstrange。

まあでもかもんかもんと行ってくれたので、ちゃっかり行くことにした。

 

しかし行きの車でMikaelaが、「もしかすると、みんなシャイだからあんまりしゃべってくれないかもね」とか言い出したので、まじかよ、と若干緊張気味で乗り込むと、予想通り大人たちは少し警戒した感じでNice to meet youと言ってくれた。

固い。非常に固い。大丈夫、僕はウィルスなんぞ持っていませんぞ。

 

手作りのケーキとコーヒーをいただき(めちゃうま)、大人たちが楽しそうにダイニングで談笑している中、僕はリビングのソファーの隅っこで気まずくぽつんと座っていた。

すると、ケーキを食べ終わった親戚の子ども一同が、家中をあちこち駆けまわり始めた。

それがなぜか飛び火し、ちょっかいをかけられたもんだから、子ども大好きおじさんは彼らと遊ぶことに。

 

ふかふかのソファーに投げられまくってはまた這い上がり、無限に立ち向かってくる子どもたち。

その様子はさながらマツコデラックスのぶつかり稽古。

異国の地の知らない人の誕生日パーティーで汗だくになりながら子どもとぶつかり稽古をする東洋人、冷静にやばいやろ。

 

5歳と9歳の子は、すでに英語をちょっと理解していたんで、ちょっとばかし話すことができた。

スウェーデンでは7歳から英語の授業が学校で始まるらしいのだが、親も英語をしゃべれるし、映画や音楽、YouTubeなど英語に触れる機会はたくさんあるので、自然と覚えていくらしい。強い。

ちゃんとぶつかり稽古中にも水をくれた。優しい。

 

 

 

勝手にむちゃくちゃ楽しんで、疲れ切って帰ったあとは、晩御飯。

 

今日は僕が炒飯を作る日だったので、あらかじめ買っておいた材料で意気揚々と作り始めた。

しかしなんと、鍋で米を炊く際の水の分量をアホほど間違い、地獄のような炒飯が出来上がってしまった。

 

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べたべたすぎてもはや米の原型がない

 

 

Tobiasは「腹減った!!!!」と言って仕事から帰ってきたし、Mikaelaも楽しみにしてくれていたので、失敗したのがショックすぎてまじへこみ丸だった。

 

二人は、味は悪くないよと言ってくれたものの、人にごちそうするのにここまで失敗したのは本当につらい。フライパンを焦がしたのもまじで申し訳ない。おかわりしてくれるTobias優しい。。

 

唯一Stellaだけはなぜか美味しそうに食べていて、「このオートミールもっとほしい!」と言っていたのには、思わず爆笑せずにはいられなかった。

 

子どもというものは、ふとした瞬間に世界を救う力を持っている。

オートミールスウェーデンで定番の朝食で、麦のおかゆみたいなもの。僕は好きじゃない)

 

 

 

地獄の炒飯を食べ子どもたちが寝たあとは、チーズとクラッカー、ホームメイドサイダーをいただきながら(これめちゃうまい)、ゆったりNetflix鑑賞。

金曜の夜の定番の過ごし方だ。

 

 

今日は、Queer Eye in Japanを観た。

昨日のセックスエデュケーションといい、今日のQueer Eyeといい、多様な性を当たり前に受け入れているスウェーデンならではのチョイスというか、純粋にいいなあと思った。

 

Queer Eyeでは、「社会に拒絶されているようでつらい」と感じている日本人のゲイの人が、それぞれが美容や料理などの強みを持つアメリカのゲイ5人組とふれあう中で変わっていく、みたいなドキュメンタリーをやっていた。

日本ではゲイは生きづらいの?とMikaelaに聞かれ、そうだね、と答えざるを得なかった。

 

スウェーデンでは2009年に同性婚が法制化され、女性の社会進出に至っては1970年代から動きが始まっている。

生まれながらにして無条件にハンデを持っている人、社会で生きづらい立場にある人を支えるには、社会を変えていくことで対応できるし、実際になんとかしてきた背景があるのが、今のスウェーデンなのだ。

 

選択的夫婦別姓(僕的には、そんなの変えたところで誰も被害受けないんだし、早く認めればもっと多くの人が幸せになるだけやん?って感じ)すらも一向に前に進まない日本は、スウェーデンから見れば太古の昔。まじ旧石器時代レベル。

 

一体いつになれば誰もが自分らしく生きられる国になるのだろう、ともやもやと考えていたら、いつのまにか3人ともソファーで寝てしまっていた。

なんだこれ、こんなこと家族でもしたことないぞ。

 

 

というか、前から思ってたけど、スウェーデンのソファーは、まじでいい。

居心地がよすぎて永遠に座れる。まじの冗談抜きで、どこの友達の家に言っても、ソファーに命懸けてるんですか?ってくらいめちゃめちゃいいソファーがある。足伸ばせるやつ。

 

ソファーを素敵にすることでこれだけ幸せになれるんだという事実を知ってしまったので、帰国したらソファーに命懸ける男になるしかないなこれは。

 

こんな素敵ソファーがあるせいで、TobiasとMikaelaは僕がいる前でも普通にいちゃいちゃするし、キスもする(ソファーのせいではない)。

子どもたちにも、キスをしたりたくさんスキンシップをしたり、寝る前にとびっきりのハグをしたり、ちゃんと愛情を表現している。(ちなみにStellaは僕にもおやすみのハグをしてくれる。愛。)

 

子どもの一番近くにいる大人が、大切な人への愛をストレートに伝えているということ。

そして自分にもたくさん愛が注がれていることを子どもが身を持って感じながら育つということ。

これらは、子どもが自尊心を育み、自分を愛し、誰かを愛するようになる上で本当に本当に大切なことなんだろうなと思う。

 

 

この世界、結局はラブなんだよな、うん。

今日もいい一日でした!おわり!

〜田舎に泊まろう in Sweden〜 3日目

田舎に泊まろう in Sweden 3日目!

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今日も朝7時に起きたら、雪が!降っている!いえーーーーい!!

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リビングおしゃれすぎか!!

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庭には2羽どころかたくさんにわとりがいる

 

今日もるんるんで朝食。

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選択肢豊富で毎朝楽しい

 

スウェーデンにきて初めて使ったのだが、チーズスライサーはまじで、幸せの象徴だと思う。

大きなチーズから少しずつハピネスを削り取って自分のものにしていく感じ、たまらんのよこれが。買って帰ろうかなまじで。

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てかチーズ自体がまじうめえ

 

 

雪が降って僕のテンションは爆上がりなのだが、その隣でMikaelaは、今年の冬は暖かくて悲しいと言っている。

例年は湖も凍るし、僕の身長以上の雪が積もるらしいのだが、今年はさっぱり。

スキー場もフェイクスノーを使ってるんだとか。気候変動の影響なのかなあ。

 

 

朝ごはんを食べたら、今日もStellaをförskolaへ送りにレッツゴー。 

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Leoはスウェーデン式完全防寒スタイル!!


 

 

förskolaに着いたら、Stellaはいつも通り泣いてMikaelaと離れようとしない。

しかし他の子どもたちがみんな外に雪遊びに出かけると、Stellaも泣き止み、我々は家に帰ることができた。

 

Leoは今5ヶ月で、1歳半になったら就学前学校に通い出すらしい。

スウェーデンでは通常1歳から通えるが、それはちと早すぎると判断し、だいたい1歳半から通い始める家庭が多い。

Leoが1歳になったらMikaelaは仕事を探し、Tobiasは育休をとってLeoと一緒に家にいるんだって。素敵!

 

 

その後、市立図書館が週1で行っている、歌を歌う会についていった。

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図書館にあったポスター

 

20人ほどのママと赤ちゃんが輪になり、ギターを弾きながら歌を歌う人を囲んで、みんなで歌う。

歌いながら身体を動かしたり、絵本を読んだりと、赤ちゃんも親も楽しげだった。

たぶんここで集まるのがきっかけで、家族間のコネクションができたりするんだろうな。

平日の昼間にもかかわらず、図書館には子連れのパパが何人かいて、さすがスウェーデンという感じ。

 

 

その後Mikaelaの友人ママと図書館のカフェでFika(コーヒーやお茶、お菓子などをしばきながらおしゃべりするスウェーデンの代表的文化の一つ)をした。

友人ママの両親は中国出身で、こちらに移り住んだのちに彼女を産んだらしい。

だから、彼女の見た目は完全に僕と同じ東洋人なんだけど、生まれも育ちもスウェーデン、旦那さんもスウェーデン生まれの白人だから0歳児の娘さんもミックスされたお顔だ。

スウェーデンでは、多様なルーツを持つ人が同じ国に暮らすことなんてとっくの昔から当たり前なのだろう。

 

その人が持つルックスや国籍、ルーツ、バックグラウンドといった一側面で人を差別する人々が未だに日本にいることが、とても悲しくなる。

何がダサいかって時とともに移りゆくけど、「え、まだそんな差別的な考え方してんの?ダサくない?もう令和だよ??」ってなる日が一刻も早く来るといいな。

ちなみにここで食べたキャロットケーキが死ぬほど美味くてほっこり。

 

 

図書館からの帰り道、Mikaelaと喫煙の話になった。

日本では、路上喫煙はよしとされておらず、席はわかれているがレストランや居酒屋などの室内でたばこを吸うことが一般的だ。

一方スウェーデンでは、公共の室内で喫煙することは許されず、自分の家や車の中か、路上で吸うことになるらしい。

まったくもって反対で、驚いた。ちょっと前まではスウェーデンも日本のような感じだったけど、法律が変わったんだって。

だからヨーテボリではやたら道にたばこのポイ捨てが多いなと思ったんだ。そのかわり、店にいって服がたばこ臭くなることはない。

一長一短だけど、僕はスウェーデン式がいいなあ。

 

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図書館前にあった遊具。子どもに大人気

 

 

帰って昼食を取り、午後は仕事。

ひたすらに壁を削るの、もはや楽しくなってきたわ。

英語のPodcastを聴きながらやるの、めちゃいい感じ。

一日中英語でしゃべってるしNo SNS チャレンジ実施中だから日本語に触れる機会も少ない。

 

Stellaとはスウェーデン語でしかコミュニケーションが取れないけど、Stellaの話すスウェーデン語からいくつか言葉を覚えた。

ひょっとして、学びたい言語を話す幼児とその家族とともに時間を過ごすことって、めちゃくちゃ効果的な言語習得法なのでは、、?

1〜2歳くらいの子どもだとまだ語彙も少なく、わかりやすくゆっくりしゃべるから、こちらもああそれはそう言うのか、こういう意味なんだろうなっていうのがなんとなくわかってくる。

まさしく、子どもが言語を習得していく過程に伴走している感覚。誰か日本でこのビジネスやってくれ〜〜

 

 

夕飯はベジタブルパイとサラダ。美味すぎるし健康的すぎるしでもう感動。

相変わらずおしゃべりは楽しい。

子どもたちの名前は、なんとビールの名前から取ったんだって、ウケるな。笑

ひょんな話から"Macho man"の定義の話になり、あなた的にはどんな人がマッチョマンなの?と聞かれて、「Tobiasみたいに、胸筋がしっかりついている男の人」と答えたら、「おれがマッチョマン?全然違うよ!」と爆笑していた。

スウェーデン的マッチョマンは、身体が大きいのはもちろん、寡黙で自信があって堂々としている人のことらしい。概念そのものが違いすぎておもろかった。

 

 

夕食後はいつもののんびりタイム。 

お風呂から上がって裸で走り回るStella、追いかけて捕まえるTobias。

おっぱいをLeoにあげながら二人を笑って見守るMikaela。

これが、家族の日常なんだなあ。この空間、ハピネスに溢れすぎているぜ。

 

  

子どもたちが寝静まってから、謎に大人だけでNetflixの「セックスエデュケーション」鑑賞が始まった。人気なのは知ってたけど僕は観たことなくて、途中からだと全くストーリーがわからなかった。

 

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Leoのおもちゃ。おもちゃ屋で働いてた時代に売ってたやつ!感動!

 

今日はいろんな初めてに溢れていたなあ。 

初めてベビーカーを押した。

初めておむつ替えるところを間近でみた。

初めて赤ちゃんに指を食べられた。

初めて子どもが全裸でご飯を食べているところに遭遇した。

 

ベビーカーを押して初めて、その大変さ、道が整備されていることのありがたさを知った。

おむつ替えをみて初めて、公共施設のトイレにおむつ替えの台があることの大切さを知った。

Leoに指を食べられて初めて、赤ちゃんの噛む力の強さを知った。

自由にご飯を食べるStellaを見て初めて、自分がかなり型にはまっていたことを知った。

 

初めてを体験するということは、それだけで終わらない。体験することで物事を知り、学び、見える世界が少しずつ広がっていく。

 

 

保育園で働いたことはあったが、実際に子どもたちの生活に密着してみると、知らなかったことだらけで本当にびっくりの連続。

子どもを保育園で預かることと、子どもを家庭で育てることは全くの別物と言ってもいいくらい。

 

特にスウェーデンの冬は寒いので、外出するときは服や靴下、手袋や帽子を毎度毎度着せなきゃいけないし、小さな子二人を同時にみるのは本当に苦労が多い。

 

それでも、Mikaelaが「大変なこともいらいらすることもたくさんあるけど、それ以上にいくつもの喜びがあって、とても幸せ」と言っていたように、まだここで数日しか過ごしていない僕でさえも、子どもたちの笑顔を見るだけであらゆる悩みなんてどこかへ吹っ飛んでしまう。

子どもにはやっぱり、とてつもないパワーがあるんだな。

 

日本の家庭はどう子育てしてるのだろう。自分の親はどう子育てしてきたのだろう。

僕は二つ下と三つ下に兄弟がいるので、一番下が産まれたときとかまじで地獄のように大変だっただろうなあ。

 

 

この滞在中におむつ替えにチャレンジする約束をしたので、たくさんの初めてをもっと経験するぞ〜〜〜! 

 

てなわけで今日も12時前に就寝。健康ボーイ。

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寝ようとしたらColaが僕のベッドで寝てた。かわいいかよ

 

ではでは、おやすみ世界!

〜田舎に泊まろう in Sweden〜 2日目

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田舎に泊まろうin Sweden、2日目!

7時に起床すると、MikaelaとStellaは既に起きていた。僕はシャワーを浴びて、3人で一緒に朝ごはん。

 

スウェーデンらしいシンプルな朝ごはんで、パン、バター、チーズ、ヨーグルト、グラノーラ、オレンジジュース、Mikaela特製野菜スムージーなどなどいろんなものがテーブルに置かれ、好きなものを食べるスタイル。

選択肢が多くて楽しい〜〜

Stellaはオートミールを食べていたのだが、これはあんまり美味しくない、、

 

Tobiasはいないのか聞いてみると、毎朝5時起きで仕事に行ってるんだと。

コンサルティング会社で7時から16時まで働き、帰ってからディナーを作るのが彼の1日なんだそう。

スウェーデンでは、子どもとできるだけたくさんの時間を過ごすために、親は仕事をフレックスにして、早く始めて早く家に帰る人が多いみたい。よすぎない???

 

Mikaelaの日課は、朝Stellaと朝ごはんを食べ、LeoとColaを連れてförkskola(就学前学校)に送り、帰ってきて鶏たちを庭に解放し餌を補充し、家事をしてStellaを迎えに行って、みたいな感じ。

 

僕のここでの仕事は、地下のリノベーションのお手伝いと、家事育児のヘルプ。

早速Milaelaと一緒に、förkskolaまでStellaを送りに出発!

 

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スウェーデンの原風景、赤い家たち!

 

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Cola、おばあちゃんだけどめちゃ元気

 

 

そしてその大変さに早くもたまげた。

 

毎朝雪の中、近いとはいえ歩いて15分のところへ幼い子ども二人と犬一匹を連れていくことが、どれだけ大変なのか、文面だけでは到底伝わらない。

親ってまじすげえ、、、。

 

 

förkskolaに着くと、Stellaがママと離れたくなくて泣き出した。Mikaela曰く、Stellaお気に入りの先生が最近いなくなってしまってからいつもこの感じだそう。

 

スウェーデンのförkskolaでの先生事情は、日本と同様先生不足で、他にも募集がたくさんあるから不満を感じたらすぐに辞めてしまうらしい。

そのたびに臨時の先生や新しい先生が補充されるから、常にずっといる先生や子どもたちは混乱してしまう。

Stellaが好きだった先生も、人間関係が原因で辞めたらしい。

 

うーーーん、待機児童がいない時点で日本よりははるかにいい状況にあると思うが、それはそれで別の問題はあるみたい。

というか人間関係問題はどこにいったってあるよね、難しい。

先生個人の幸福を考えると、ストレスフルな環境下で我慢して働くことを強いられずに、場所を気軽に変えられることはとてもいいことなのかもね。

 

 

 

 

帰ってきて、庭にある養鶏場を見せてもらった。鶏まじ元気。そしてかわいい。

 

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とさかクールすぎない???

 

小さな小屋から鶏たちが広い庭に放たれる瞬間とか、まじでリアル牧場物語やん、、、!!と感動の嵐だった。

晴れの日は毎日地味に小屋から鶏を外に出していた系牧場物語ファンとしては、熱烈に嬉しい(わかる人にはわかる)。

 

鶏たちはまだ若いけど、卵を産むようになったらいただくらしい。それぞれの名前もちゃんとある!(ないやつもいる、そのへんは雑なんかい)

庭から自分が大切に育てている鶏ちゃんたちの鳴き声が聞こえるのは、とっても気持ちがいいよなあ、と育ててもないのに思った。

ちなみに庭には、他にいろんな果物の木や苗があったり、温室の中では野菜が育ててあったりと、めちゃめちゃな素敵空間。

 

 

午後から、僕のメインの仕事であるリノベーション作業に入った。

地下にバスタブをつけるためにタイルを貼りたいらしいのだが、そのためには壁を平らにする必要があるので、ハンマーと何かしらの工具でひたすらに壁を削りまくるという作業。地味すぎ。

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完全装備マン

 

 

しかし職場環境は素晴らしく、好きなようにやっていいよと言われたので、僕はモーニング娘。を爆音で聴き、歌いながら高速で削っていたら、

 

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これが

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こう

 

3時間でここまで削れた。右腕だけゴリラになりそう。

全身ほこりまみれになり、ほこりが鼻からも大量に出てきたのは焦ったが、今日の作業はひとまず終了。

 

Mikaelaのお姉さんが遊びにきてたので一緒にランチを食べ、Stellaのお迎え。

そのあとはみんなで、近所の室内遊園地へ。これがまためちゃおもしろい!

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最大の特徴は、広いくせに人がとにかく少ない!!

スウェーデンは日本とほぼ同じ面積だが、人口はたったの1000万人程度(東京とほぼ同じ)。

しかもこのBorlängeという街の人口は、約5万人(宮古島とほぼ同じ)。

 

 

ゆえに、子どもが他の子どもを気にせずに遊べる。

これはまじで子どもと親にとっていいことしかない。

 

僕もかつて日本で、チームラボが展開する子ども向け室内遊園地で働いていたが、まず面積がそもそも狭い。

そのくせ人が山ほど来るから、特に光る滑り台や光るボールエリアは危なくて危なくてしょうがなかった。

僕らスタッフのメインの仕事は、子どもの安全を守ることで、そのために常時8〜10人のスタッフが狭ーーーいエリア全体を見張っていた。 

 

しかしここでは、プレイランド全体を見回って子どもの安全を随時確認している人なんて、一人もいない。

僕にとってこれは、衝撃的だった。

 

「走るな」「跳ぶな」「転がるな」「その滑り方はだめ」などと人に注意されず、好きなように思いっきり遊べる環境がここにはある。

それがどれだけ羨ましいことか。

 

僕は安全を守るためとはいえ、子どもにそうやって注意し、遊びを制限させてしまうことが本当にしんどくて胸が痛かった。

 

 

ある日僕は、子どもたちに口うるさく注意をしながら胸が苦しくなった。

子どもたちを守るためにあるルール。

でもこれは、子どもたちの「全力の遊び」を制限してしまっているのではないか。

 

本当は、思いっきり走り回ってほしい

思う存分遠くまで投げてほしい

めいっぱい力強く跳んでほしい

全力でボールを蹴りまくってほしい

全身全霊で暴れ回ってほしい

 

僕は子どもたちに、身体を思いっきり動かして遊ぶ本当の楽しさを、心から感じてほしいだけなのに。

でも、そこは商業施設であり、たくさんの人がいるため怪我をさせる訳にはいかない。

たしかに非日常という点においては、光る大きなボールが目の前にあることは新鮮で衝撃の経験になるかもしれないけれど、スタッフとして働いてみて初めて、そこが「全身を解放して遊ぶ」という点において息苦しい場所であるということを感じたのだった。

おもちゃ屋さんと遊園地 - 三日坊主の三年日記

 

 

いろんな形のアスレチックやすべり台、トランポリンなどがあって、めちゃわくわくする。

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大蛇!!

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かば!!

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ゴリラ!!!

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猿トランポリン!!!

 

僕とSetellaは、早速ゴリラスライダーに挑戦。

しかしこれがまさかのすごいスピードをかましてきたせいで、Stellaはびっくりして泣いてしまった。

Stella的には、これが「僕と一緒に行ったから怖かった」と変換されてしまい、それ以降僕と一緒に滑ってくれなくなってしまった(泣)

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スポンジボールが打てる大砲。子ども心をくすぐりまくってくる、、!

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ガチャポンのクオリティーは日本が圧倒的優勝

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アナ雪みたいな部屋を予約すれば、誕生日パーティーができちゃう

 

中でも僕のお気に入りは、これ!!!!

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火山スライダーーーーー!

 

これは、山の部分がトランポリンの素材のようになっていて、つるつるすべるため小さい子は自力で上まで登れないようになっている。

小学生くらいになると、黒いぽつぽつ部分を使って上まで登れるのだが、僕でさえもだいぶしんどかったくらいには全身をくまなく使う。

 

Stellaはというと、こんな感じで遊んでいた。

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永遠にこの繰り返し。ハピネス


怪我をする心配もないし、小さい子と大きい子で遊び方が分かれているから危なくないし、遊ぶのに全身を使いまくるから体幹や筋肉が自然と鍛えられるし、めちゃくちゃよかった、まじで。

親目線でも見守っているだけでいいから安心安心。

 

 

思いっきり遊んでくたくたに疲れ果て、家に帰って晩ご飯。

なんとTobiasが、タコスを作って待っていてくれた!!

みんなとおしゃべりをしながらご飯を食べるこの時間が、何よりも幸せすぎるんだなあ。

もうすでに2日目にして家族の一員みたいにあたたかく接してくれるこの人たちに、感謝しかない。

 

Stellaはというと、まじで自由すぎて本当におもしろい。

フォークやスプーンを使って食べるときもあれば、手で食べるときもある。床や服にはぼろぼろこぼすし、歩き回ったりパパママ僕の膝の上を行ったり来たりしながら食べている。

そこには、それを受け止める余白がある。

 

これが日本だと、多くの子どもは「ちゃんと」食べるという枠にはめられるんだろうな。

「ちゃんと」座りなさい、「ちゃんと」スプーンで食べなさい、「ちゃんと」お行儀よくしなさい、って言われて、意味もわからず制限されちゃうんだろうな。

 

それは、ある側面からみれば、これから先生きていく上で必要となるマナーを幼少期から身につけるともとれるし、違う側面からみれば、子どもが「ちゃんと」してくれた方が親としては楽ができるともとれる。

しかしこの家族の側面からみれば、それは子どもが自由に食べる権利を奪っていることになるのだ。おもしろいよなあ。

 

ちなみに僕の友達のスウェーデン家族も2歳児と0歳児を育てているのだが、3回遊びに行って毎度毎度食べ方がめちゃくちゃだったので、サンプル数は2つしかないが、どうやらスウェーデンっぽいと言って良さそうな気はする。

 

  

 

Stellaとは僕がスウェーデン語を話せないために言語コミュニケーションができず、言っていることをわかってあげられないのつらすぎ丸だが、少しずつ距離は縮まっているように思う。

がしかし、未だにpojke(ポイケ)=boy と呼ばれるのはウケるな。

名前で呼んでもらえるように頑張るぞ〜〜

 

〜田舎に泊まろう in Sweden〜 1日目

突然だが、今僕はスウェーデンのダーラナ地方に住む、とある家族のお宅にお邪魔している。

 

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ちょうど真ん中くらい。スウェーデン、長いな、縦に

 

 

なぜなら、スウェーデン式の子育てを間近で見たいとずっと思っていたからだ。

留学先である、スウェーデン第二の都市ヨーテボリでのシェアハウスがwith子持ちの家族であればベストだったのだが、そう上手くもいかなかったので、別の機会になんとかして家族と住める方法を探していた。

 

そんなときに、"Workaway"というサイトを知り合いに教えてもらったのを思い出した。

www.workaway.info

 

このサイトは、簡単に言うと「住み込みボランティア募集サイト」だ。

Host側は、住む場所を提供する代わりに、Workawayerにやってほしいことや条件などを募集要項に書く。

Workawayerは、サイトにお金を払い、要項をみてステイしたいところにメッセージを送り、交渉をしたのちに成立、実際に住むことになる。

 

このサイトのHostは世界中にいるのだが、スウェーデンで検索すると、約450のHostがヒットした。

Hostが要求する仕事は、牧場や農場のお手伝い、家の改築、雑用、ガーデニングなど様々なタイプがある。

僕は子どものいる家庭に行きたかったので、"Babysitting / child care"の欄にチェックをつけてみると、約140の家族に絞られた。

(ちなみにスウェーデンのHostの要求は、田舎に家を買ったからサウナやバスタブをつけたり菜園や牧場を作ったり好きなようにリノベーションしたいので人手がほしいという案件がまじ多い)

 

その中から僕は、場所的に行きやすいところ(北すぎると寒くてきちぃ)、行きたい期間がマッチしているところ、要求されていることがハイレベルすぎないところ(アートプロジェクトの手伝いとかはむりぴ)を選択し、20家族くらいにメールを送りまくった。

 

Workawayは、いわばマッチングサイトなので、双方のプロフィールを充実させていかに信用を得るかというところにかかっている。まるでTinder。

しかも僕は初めての利用だったのでレビューもなく、返事がくるか不安だった。

がしかし!ついにダーラナに住むこの家族からのみ、OKの返事がきた。

(のちに話していると、Hostは最初メッセージがきた時、うわ日本人かよ!コロナ大丈夫かよ!と思ったけど8月からスウェーデンに住んでいると書いてあったので安心した、と言っていた。コロナの影響やばみ。。)

 

てなわけで僕は、約1週間、田舎に泊まろうin Sweden を決行することになった。いぇい。

 

そして同時に、今回僕はこの滞在期間中、"No SNS Challenge"なるものを実施しようと思っている。

日々SNSに割く時間が多すぎるのはわかっていたものの、なかなか離れることは難しく、使っていないときも常にどこかで意識を持っていかれているような気がしていた。

誰かとずっとつながっている感覚が、見えない糸でがんじがらめにされてるようで、なんとなく息苦しかった。そんな自分を、一度解放してみたかった。

そこでこの際、いっさいがっさいのSNSに放置プレイをかまし、ここでの生活をこのブログのみで発信していこうと思う。日本ではなかなかできなさそうなことなので!

 

使えるのはメールだけという高校生ぶりのシチュエーションに、妙にわくわくしている。(そう思うと、この10年でSNSは異常に発展したんやな。)

 

 

そんなこんなで僕はヨーテボリにしばらくさよならをし、ダーラナへの電車の中でこれを書いている。

 

ひとまずここで今回の目的を整理しておこう。

 

スウェーデンの家族・子育て・生活・自然を間近で見て感じ、言語化する

◉Workawayerとして家族の要求に応えるのはもちろん、期待を超える活躍をする

SNSから離れ、本来の自分を解放する

◉自分が見てきた世界と家族が見てきた世界を共有しまくる

◉子どもたちが大きくなっても覚えてもらえるくらい仲良くなって、爪痕を残す

 

うむ、いい感じ。

 

 

ヨーテボリから約6時間、電車に揺られてやっとたどり着いた駅に、HostのMikaelaが迎えに来てくれた。

まじで何もないようなめちゃくちゃな田舎を想定していたが、駅前は全然、というかショッピングモールもIKEAもジムもあって、むしろ栄えていた。

がしかし車を5分ほど走らせると、あっっっというまにザ・スウェーデンな田舎の風景が現れた。これぞわいが見たかったもの!いぇい! (彼女いわく、ここはmiddle cityらしい)

 

  

わくわくしながらドアを開けると、家族が出迎えてくれた。

感動の瞬間が!ついに!と思いきや、長女のStella(1歳)は思いっきり人見知りをかまし、完全に奇異の目でこちらを見ていた。つらみちお兄さん。

 

夫のTobiasと握手を交わしたら、なんと早くも第二の関門に衝突。Tobiasに抱かれた長男のLeo(5ヶ月)が、Stellaよりもドン引きの顔でこちらを見ていたのだ。今にも発狂しそうな顔をされてしまった、シンプルに悲しい。Mr.インクレディブルだったら、ジャックジャックが変身しているところだぜ。

くそう、よかろう、それくらいの試練ひょひょいと乗り越えてみせようではないか。この子たちと一刻も早く打ち解けてやるぞ〜〜〜!

 

波乱の幕開けで、犬のColaも含めて5人家族との生活が始まった。

 

 

その後僕は、家族のみんながすでに夕食を済ませていたため、余りのラザニアをいただいた。うまし。

夕飯を食べながら日本やスウェーデンのいろんな話をしたあと、 Mikaelaが家の中を紹介してくれた。前に世界まるみえかなんかのテレビで、スウェーデンではゲストが家にくると部屋のひとつひとつを見せてまわると言っていたので、それが実際に体験できてはっぴー!その話も彼女にしたら、爆笑していた。

 

家の中は、大きなリビングダイニング、夫婦の寝室、Stella、Leoそれぞれの子ども部屋、僕が寝るゲストルーム、地下には洗濯室とサウナが。そして庭には養鶏場とブランコ。スウェーデンでは幼い頃から自分の部屋を持つことが普通なんだって。

なんだこの暮らしは、素敵すぎんか。

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僕が寝るベッド。まじの快適空間。

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Mikaelaが一度も使ったことのないSauna



 

二人はこの街出身で、お互いアメリカやストックホルムなどに住んだりしたけど、やっぱりこの街が好きで、戻ってきて家を買ったらしい。これこそが幸せだわ、、、もう既に1日目の数時間でありったけの幸せを浴びすぎてしんどい、、、、。

 

明日からお家のお手伝いが始まるので、頑張ります。

滞在中は時間たっっっぷりあるので、もりもりもりだくさんで続けていきます!寝る!

 

エロい動きを習得したい。

Hej hej! こちらスウェーデンヨーテボリですが、なんと気温的には東京のほうが寒いとな。

ここにくるときに、「おれは極寒の地にいくんや、、寒さでここに身を鎮めることになるかしれんがそんときはそんときや、、、!」と覚悟をしてきたので、もはやヨーテボリの3℃はまじであったかく感じる。

一方東京にいた時は、東京のくせになんでこんな寒いんや!というテンションやったから、逆にめちゃ寒さを感じてたんかもしれん。

ようは気の持ちようってやつですな。

 

 

さてさて。

先日、僕が通っているfysikenというジムで、「ズンバ」とやらのレッスンに参加してきました。

 

ズンバとは、fysikenのサイト上ではこう説明されている。

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みるからに陽気

 

要するに、リズムに乗りながら体を動かして、楽しくフィットネスしちゃおうぜ!ってやつです。

 

僕は友人に誘われてこれに参加したのだが、なんとそこには老若(ろうにゃく)の女(にょ)しかおらず、男(なん)は僕だけ。

日本人✖︎男というダブルマイノリティー爆誕した。

 

おろおろしていると早速ミュージックとともにレッスン開始。

およそ30人ほどの老若僕女が、前に立つ講師の動きに合わせて踊りだす。

おお、なんだこれは、と動揺しながらも、見よう見まねで僕も踊りだす。

 

そして30秒後にはもう、誰よりもノリノリで踊っている自分がいた。

ナニコレ。音楽に乗せて身体を動かすのって、超絶楽しいジャン!!何で今まで知らなかったんだよ!!って感じ。

タンゴやフラメンコなど、いろいろなダンスの動きを講師がかましてくる。それについていこうと必死に真似してみるが、これが相当に難しい。

しかし周りの女たちは難なくこなしている。悔しい。

ダンスというのは腰や股関節のなめらかな動きをよく使うもので、そのあたりがバリカタな僕は、全然エロい動きができないのだ。悔しい。

講師は踊りながらもホールの中を動き回り、挑発的な顔でレッスン生に声をかけている。楽しい。

 

なんだかこの光景、見たことあるぞ、、、。

 

 

そうだ、現役アイドルのオーディション時の映像だ。

ダンスレッスンを課され、ライバルたちと同じダンスを踊る時の、あれだ。

そう思い周りをみてみると、やけに敵対心がメラメラと燃えてきた。

僕は真ん中の左端にいたのだが、最前列の子たちはかなり堂々と踊っている。特に最前線のセンターを陣取っているあの女。腰の動きがやたらエロい上に講師のレクチャーにオリジナル要素を加え、自信満々に踊り狂っている。あいつはデビュー後のセンター候補まっしぐらだな、とんだライバルが現れたものだ、、。

 

そんな気持ちで踊っているとあっという間に45分が終了した。

汗を一拭いし、帰り道を歩いている途中に思った。

体育がこんな感じだったら誰もが楽しかったのでは、、、?と。

 

音楽に合わせて身体を動かすという、シンプル極まりない運動。しかしこれこそが究極の遊びであり、身体を動かすことの喜びを最大限感じられるものなのだ。

自分の身体を思いっきり動かす楽しさも、思い通りに操れない悔しさも、気になるあいつへのライバル心も、僕は無意識に感じていた。それを自然に引き出していた講師、まじぱない。

本当はそれだけで、もう十分すぎるほどオッケーなんだ、だってもし体育でこれが感じられたら、一生涯身体を動かす喜び感じてたいってなるもん。

でもそこに評価とか周りの目が入ってくるから、恥ずかしいとか、嫌いとか、そういう子がたくさん出てきてしまう。そして、大人になっても運動をしなくなる。悲しみ。

 

スウェーデンに日常的に運動をする人が多いのは、シンプルに身体を動かす喜びを知っていて、噛み締めているからなのかなと思ったのであった。

 

僕もエロい腰の動きを習得できるように、精進せねば。

 

 

おしまい。