三日坊主の三年日記

人生を、おもしろく

〜田舎に泊まろう in Sweden〜 2日目

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田舎に泊まろうin Sweden、2日目!

7時に起床すると、MikaelaとStellaは既に起きていた。僕はシャワーを浴びて、3人で一緒に朝ごはん。

 

スウェーデンらしいシンプルな朝ごはんで、パン、バター、チーズ、ヨーグルト、グラノーラ、オレンジジュース、Mikaela特製野菜スムージーなどなどいろんなものがテーブルに置かれ、好きなものを食べるスタイル。

選択肢が多くて楽しい〜〜

Stellaはオートミールを食べていたのだが、これはあんまり美味しくない、、

 

Tobiasはいないのか聞いてみると、毎朝5時起きで仕事に行ってるんだと。

コンサルティング会社で7時から16時まで働き、帰ってからディナーを作るのが彼の1日なんだそう。

スウェーデンでは、子どもとできるだけたくさんの時間を過ごすために、親は仕事をフレックスにして、早く始めて早く家に帰る人が多いみたい。よすぎない???

 

Mikaelaの日課は、朝Stellaと朝ごはんを食べ、LeoとColaを連れてförkskola(就学前学校)に送り、帰ってきて鶏たちを庭に解放し餌を補充し、家事をしてStellaを迎えに行って、みたいな感じ。

 

僕のここでの仕事は、地下のリノベーションのお手伝いと、家事育児のヘルプ。

早速Milaelaと一緒に、förkskolaまでStellaを送りに出発!

 

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スウェーデンの原風景、赤い家たち!

 

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Cola、おばあちゃんだけどめちゃ元気

 

 

そしてその大変さに早くもたまげた。

 

毎朝雪の中、近いとはいえ歩いて15分のところへ幼い子ども二人と犬一匹を連れていくことが、どれだけ大変なのか、文面だけでは到底伝わらない。

親ってまじすげえ、、、。

 

 

förkskolaに着くと、Stellaがママと離れたくなくて泣き出した。Mikaela曰く、Stellaお気に入りの先生が最近いなくなってしまってからいつもこの感じだそう。

 

スウェーデンのförkskolaでの先生事情は、日本と同様先生不足で、他にも募集がたくさんあるから不満を感じたらすぐに辞めてしまうらしい。

そのたびに臨時の先生や新しい先生が補充されるから、常にずっといる先生や子どもたちは混乱してしまう。

Stellaが好きだった先生も、人間関係が原因で辞めたらしい。

 

うーーーん、待機児童がいない時点で日本よりははるかにいい状況にあると思うが、それはそれで別の問題はあるみたい。

というか人間関係問題はどこにいったってあるよね、難しい。

先生個人の幸福を考えると、ストレスフルな環境下で我慢して働くことを強いられずに、場所を気軽に変えられることはとてもいいことなのかもね。

 

 

 

 

帰ってきて、庭にある養鶏場を見せてもらった。鶏まじ元気。そしてかわいい。

 

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とさかクールすぎない???

 

小さな小屋から鶏たちが広い庭に放たれる瞬間とか、まじでリアル牧場物語やん、、、!!と感動の嵐だった。

晴れの日は毎日地味に小屋から鶏を外に出していた系牧場物語ファンとしては、熱烈に嬉しい(わかる人にはわかる)。

 

鶏たちはまだ若いけど、卵を産むようになったらいただくらしい。それぞれの名前もちゃんとある!(ないやつもいる、そのへんは雑なんかい)

庭から自分が大切に育てている鶏ちゃんたちの鳴き声が聞こえるのは、とっても気持ちがいいよなあ、と育ててもないのに思った。

ちなみに庭には、他にいろんな果物の木や苗があったり、温室の中では野菜が育ててあったりと、めちゃめちゃな素敵空間。

 

 

午後から、僕のメインの仕事であるリノベーション作業に入った。

地下にバスタブをつけるためにタイルを貼りたいらしいのだが、そのためには壁を平らにする必要があるので、ハンマーと何かしらの工具でひたすらに壁を削りまくるという作業。地味すぎ。

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完全装備マン

 

 

しかし職場環境は素晴らしく、好きなようにやっていいよと言われたので、僕はモーニング娘。を爆音で聴き、歌いながら高速で削っていたら、

 

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これが

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こう

 

3時間でここまで削れた。右腕だけゴリラになりそう。

全身ほこりまみれになり、ほこりが鼻からも大量に出てきたのは焦ったが、今日の作業はひとまず終了。

 

Mikaelaのお姉さんが遊びにきてたので一緒にランチを食べ、Stellaのお迎え。

そのあとはみんなで、近所の室内遊園地へ。これがまためちゃおもしろい!

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最大の特徴は、広いくせに人がとにかく少ない!!

スウェーデンは日本とほぼ同じ面積だが、人口はたったの1000万人程度(東京とほぼ同じ)。

しかもこのBorlängeという街の人口は、約5万人(宮古島とほぼ同じ)。

 

 

ゆえに、子どもが他の子どもを気にせずに遊べる。

これはまじで子どもと親にとっていいことしかない。

 

僕もかつて日本で、チームラボが展開する子ども向け室内遊園地で働いていたが、まず面積がそもそも狭い。

そのくせ人が山ほど来るから、特に光る滑り台や光るボールエリアは危なくて危なくてしょうがなかった。

僕らスタッフのメインの仕事は、子どもの安全を守ることで、そのために常時8〜10人のスタッフが狭ーーーいエリア全体を見張っていた。 

 

しかしここでは、プレイランド全体を見回って子どもの安全を随時確認している人なんて、一人もいない。

僕にとってこれは、衝撃的だった。

 

「走るな」「跳ぶな」「転がるな」「その滑り方はだめ」などと人に注意されず、好きなように思いっきり遊べる環境がここにはある。

それがどれだけ羨ましいことか。

 

僕は安全を守るためとはいえ、子どもにそうやって注意し、遊びを制限させてしまうことが本当にしんどくて胸が痛かった。

 

 

ある日僕は、子どもたちに口うるさく注意をしながら胸が苦しくなった。

子どもたちを守るためにあるルール。

でもこれは、子どもたちの「全力の遊び」を制限してしまっているのではないか。

 

本当は、思いっきり走り回ってほしい

思う存分遠くまで投げてほしい

めいっぱい力強く跳んでほしい

全力でボールを蹴りまくってほしい

全身全霊で暴れ回ってほしい

 

僕は子どもたちに、身体を思いっきり動かして遊ぶ本当の楽しさを、心から感じてほしいだけなのに。

でも、そこは商業施設であり、たくさんの人がいるため怪我をさせる訳にはいかない。

たしかに非日常という点においては、光る大きなボールが目の前にあることは新鮮で衝撃の経験になるかもしれないけれど、スタッフとして働いてみて初めて、そこが「全身を解放して遊ぶ」という点において息苦しい場所であるということを感じたのだった。

おもちゃ屋さんと遊園地 - 三日坊主の三年日記

 

 

いろんな形のアスレチックやすべり台、トランポリンなどがあって、めちゃわくわくする。

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大蛇!!

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かば!!

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ゴリラ!!!

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猿トランポリン!!!

 

僕とSetellaは、早速ゴリラスライダーに挑戦。

しかしこれがまさかのすごいスピードをかましてきたせいで、Stellaはびっくりして泣いてしまった。

Stella的には、これが「僕と一緒に行ったから怖かった」と変換されてしまい、それ以降僕と一緒に滑ってくれなくなってしまった(泣)

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スポンジボールが打てる大砲。子ども心をくすぐりまくってくる、、!

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ガチャポンのクオリティーは日本が圧倒的優勝

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アナ雪みたいな部屋を予約すれば、誕生日パーティーができちゃう

 

中でも僕のお気に入りは、これ!!!!

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火山スライダーーーーー!

 

これは、山の部分がトランポリンの素材のようになっていて、つるつるすべるため小さい子は自力で上まで登れないようになっている。

小学生くらいになると、黒いぽつぽつ部分を使って上まで登れるのだが、僕でさえもだいぶしんどかったくらいには全身をくまなく使う。

 

Stellaはというと、こんな感じで遊んでいた。

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永遠にこの繰り返し。ハピネス


怪我をする心配もないし、小さい子と大きい子で遊び方が分かれているから危なくないし、遊ぶのに全身を使いまくるから体幹や筋肉が自然と鍛えられるし、めちゃくちゃよかった、まじで。

親目線でも見守っているだけでいいから安心安心。

 

 

思いっきり遊んでくたくたに疲れ果て、家に帰って晩ご飯。

なんとTobiasが、タコスを作って待っていてくれた!!

みんなとおしゃべりをしながらご飯を食べるこの時間が、何よりも幸せすぎるんだなあ。

もうすでに2日目にして家族の一員みたいにあたたかく接してくれるこの人たちに、感謝しかない。

 

Stellaはというと、まじで自由すぎて本当におもしろい。

フォークやスプーンを使って食べるときもあれば、手で食べるときもある。床や服にはぼろぼろこぼすし、歩き回ったりパパママ僕の膝の上を行ったり来たりしながら食べている。

そこには、それを受け止める余白がある。

 

これが日本だと、多くの子どもは「ちゃんと」食べるという枠にはめられるんだろうな。

「ちゃんと」座りなさい、「ちゃんと」スプーンで食べなさい、「ちゃんと」お行儀よくしなさい、って言われて、意味もわからず制限されちゃうんだろうな。

 

それは、ある側面からみれば、これから先生きていく上で必要となるマナーを幼少期から身につけるともとれるし、違う側面からみれば、子どもが「ちゃんと」してくれた方が親としては楽ができるともとれる。

しかしこの家族の側面からみれば、それは子どもが自由に食べる権利を奪っていることになるのだ。おもしろいよなあ。

 

ちなみに僕の友達のスウェーデン家族も2歳児と0歳児を育てているのだが、3回遊びに行って毎度毎度食べ方がめちゃくちゃだったので、サンプル数は2つしかないが、どうやらスウェーデンっぽいと言って良さそうな気はする。

 

  

 

Stellaとは僕がスウェーデン語を話せないために言語コミュニケーションができず、言っていることをわかってあげられないのつらすぎ丸だが、少しずつ距離は縮まっているように思う。

がしかし、未だにpojke(ポイケ)=boy と呼ばれるのはウケるな。

名前で呼んでもらえるように頑張るぞ〜〜