三日坊主の三年日記

人生を、おもしろく

エロい動きを習得したい。

Hej hej! こちらスウェーデンヨーテボリですが、なんと気温的には東京のほうが寒いとな。

ここにくるときに、「おれは極寒の地にいくんや、、寒さでここに身を鎮めることになるかしれんがそんときはそんときや、、、!」と覚悟をしてきたので、もはやヨーテボリの3℃はまじであったかく感じる。

一方東京にいた時は、東京のくせになんでこんな寒いんや!というテンションやったから、逆にめちゃ寒さを感じてたんかもしれん。

ようは気の持ちようってやつですな。

 

 

さてさて。

先日、僕が通っているfysikenというジムで、「ズンバ」とやらのレッスンに参加してきました。

 

ズンバとは、fysikenのサイト上ではこう説明されている。

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みるからに陽気

 

要するに、リズムに乗りながら体を動かして、楽しくフィットネスしちゃおうぜ!ってやつです。

 

僕は友人に誘われてこれに参加したのだが、なんとそこには老若(ろうにゃく)の女(にょ)しかおらず、男(なん)は僕だけ。

日本人✖︎男というダブルマイノリティー爆誕した。

 

おろおろしていると早速ミュージックとともにレッスン開始。

およそ30人ほどの老若僕女が、前に立つ講師の動きに合わせて踊りだす。

おお、なんだこれは、と動揺しながらも、見よう見まねで僕も踊りだす。

 

そして30秒後にはもう、誰よりもノリノリで踊っている自分がいた。

ナニコレ。音楽に乗せて身体を動かすのって、超絶楽しいジャン!!何で今まで知らなかったんだよ!!って感じ。

タンゴやフラメンコなど、いろいろなダンスの動きを講師がかましてくる。それについていこうと必死に真似してみるが、これが相当に難しい。

しかし周りの女たちは難なくこなしている。悔しい。

ダンスというのは腰や股関節のなめらかな動きをよく使うもので、そのあたりがバリカタな僕は、全然エロい動きができないのだ。悔しい。

講師は踊りながらもホールの中を動き回り、挑発的な顔でレッスン生に声をかけている。楽しい。

 

なんだかこの光景、見たことあるぞ、、、。

 

 

そうだ、現役アイドルのオーディション時の映像だ。

ダンスレッスンを課され、ライバルたちと同じダンスを踊る時の、あれだ。

そう思い周りをみてみると、やけに敵対心がメラメラと燃えてきた。

僕は真ん中の左端にいたのだが、最前列の子たちはかなり堂々と踊っている。特に最前線のセンターを陣取っているあの女。腰の動きがやたらエロい上に講師のレクチャーにオリジナル要素を加え、自信満々に踊り狂っている。あいつはデビュー後のセンター候補まっしぐらだな、とんだライバルが現れたものだ、、。

 

そんな気持ちで踊っているとあっという間に45分が終了した。

汗を一拭いし、帰り道を歩いている途中に思った。

体育がこんな感じだったら誰もが楽しかったのでは、、、?と。

 

音楽に合わせて身体を動かすという、シンプル極まりない運動。しかしこれこそが究極の遊びであり、身体を動かすことの喜びを最大限感じられるものなのだ。

自分の身体を思いっきり動かす楽しさも、思い通りに操れない悔しさも、気になるあいつへのライバル心も、僕は無意識に感じていた。それを自然に引き出していた講師、まじぱない。

本当はそれだけで、もう十分すぎるほどオッケーなんだ、だってもし体育でこれが感じられたら、一生涯身体を動かす喜び感じてたいってなるもん。

でもそこに評価とか周りの目が入ってくるから、恥ずかしいとか、嫌いとか、そういう子がたくさん出てきてしまう。そして、大人になっても運動をしなくなる。悲しみ。

 

スウェーデンに日常的に運動をする人が多いのは、シンプルに身体を動かす喜びを知っていて、噛み締めているからなのかなと思ったのであった。

 

僕もエロい腰の動きを習得できるように、精進せねば。

 

 

おしまい。