三日坊主の三年日記

人生を、おもしろく

GWなのでキャンプにいってきました。

はっぴーごーるでんうぃーーーく!

 

ぼくの学校には野外環境教育の研究室があって、そこの院生と仲良くなったので、初のがちめなキャンプに参戦してきたぞよ。そのレポートを残したい。

 

向かった先は、奥多摩にある氷川キャンプ場。ここも東京なのか?!と思うほど空気が澄んでいて川もきれいで、驚きを隠せなかった。

 

この日は夜から朝にかけて雨の予報が出ており、川沿いの小高くなったところへテントを立てた。火を起こしてカレーを作り、深夜までくだらない話で笑って過ごした。めさ楽しい。次の日はあつあつの手作りホットサンドを食べ、森に囲まれた露天風呂で癒される。めさめさ楽しい。

 

キャンプを通して感じたことがある。それは、今学習指導要領でも重要視されている「生きる力」を養うのに、キャンプはもってこいだということだ。

 

まず、キャンプをするには入念な準備がいる。当日の天気や外的環境に応じてリスクを予想したり、場所取りや設備の確認などやるべきことがたくさんある。リスクヘッジやプランニングが求められるのだ。

 

次に、準備や片付けにおいてはチームワークが不可欠だ。テントを立てる際、火を起こす際など、それぞれが役割に応じて迅速に行動しなければならない。やり方を知っている者はわかりやすく伝える力や仕事を頼む力が必要だし、他の者は何をしなければならないか考え素早く実行する必要がある。

 

次に、何かあったときに求められるのは、柔軟性や臨機応変に動く力だ。例えば今回だと、タープという屋根のようなものを持参するのを忘れてしまっていた。そのため、テントの下に敷いていたブルーシートを急遽屋根として使うことにし、みんなでそこら中を歩き回り長い木の棒を探して、それを支えにすることで手作りのタープを完成させた。トラブルが起こった際に、それを解決するためにはどうすべきか考え、とにかく思いついたことをやってみる力は、こういった実践に基づいて培われていくのかもしれない。

 

また、自然に触れる体験は様々な発見や学びをもたらしてくれる。例えばぼくが今回初めて知ったのは、ブヨという虫だ。半袖短パンで参戦したぼくは、蚊のような虫に刺された。なんてことないと放っていたのだが、キャンプ経験者に、それはブヨという血を吸う虫で毒素をもっているから吸い出したほうがいいと教えてもらった。火を起こす際は、新聞紙が不足していたため葉っぱを使ったのだが、スギの葉は油を含んでいて燃えやすいということも初耳だった。便利なものに囲まれて何不自由なく暮らせる現代において、こういった自然の中での体験は新たな知識を得たり好奇心を刺激してくれる絶好の機会だ。また、不安定な砂利の上を歩いたり、川の中で遊ぶことで丈夫な身体の発達にも繋がるだろう。

 

最後に、なんでも楽しもうと工夫する心が身につくのではないだろうか。例えば今回は朝食において、チーズ、レタス、ハムを挟んだパンをアルミホイルで巻き、それを牛乳パックで包んでまるごと火で焼いてしまうことによって、とびきり美味しいホットサンドを作った。また、川で水切りをしていたら、突然石の遠投による的当てが始まった。夜はテントの中で、恋愛ストーリーしりとりで爆笑した。そこにいるメンバーで、そこにある環境下で、最大限自分たちが楽しめるよう工夫を凝らすことは、人生の満足度や幸福感を高めることに繋がるのかもしれない。

 

こんな感じで、キャンプ最高やんけ!!と心底感動したのだが、その反面マイナスに感じることもあった。

 

それは、「おもしろい言動を求められ続けるつらさ」だ。今回のメンバーは、仲良くなったとはいってもまだ出会って1ヶ月も満たない人たちだ。しかも、「おもしろいことが正義で、まじめでつまらない人間は悪」的な考えを持つ人が多く、常にユーモアが求められていた。そのため、それによる楽しさはもちろんあったのだが、根がおもしろくないぼくにとっては心の休まらないつらい状態でもあった。

よく考えると、それはお互いの信頼の土壌ができていないことに起因していたのかもしれない。例えばぼくだって、中高大の友達でもお構いなくボケられる人は少なからずいるし、ましてや普段よりキレのあるボケをかますことができる関係性すら存在する。それは、自分がボケても拾ってくれる優しさがあったり、ボケがおもしろくなくても笑いに変えてくれると知っていたりするからである。信頼の土壌ができあがっており、なんの心配もなくくだらないことが言えるのだ。

今回のメンバー間では、まだその土壌ができあがっていなかったのだろう。また、おもしろくないボケをしてしまったときには冷たい反応をするという謎の雰囲気が、ボケづらさを増幅させていたのかもしれない。

もっとユーモアを身につけたいという気持ちはずっとあるのだが、もともと自分が備えているユーモアを発揮できる関係性を構築することの重要性も実感したキャンプだった。また、キャンプはそういったコミュニケーションを積極的に図れる場でもあったのだろう。

 

 

いくつものいい学びがあった、ゴールデンなウィークだった。

さあ、学会がやばいぞ〜〜〜!ふぁい!